【映画】「セッション」の感想。ネタバレ少しあり

★★★★

J・K・シモンズが狂気の鬼教師を演じたことで話題となった音楽青春ドラマ。名門音楽大学に入学したニーマンはフレッチャーのバンドにスカウトされる。ところが、そこで待ち受けていたのは常軌を逸した厳しいレッスンだった。

  • 監督:デイミアン・チャゼル
  • 出演者:マイルズ・テラー/J・K・シモンズ
  • 公開年:2014年

『セッション』(原題: Whiplash)は、2014年にアメリカ合衆国で製作されたドラマ映画である。監督・脚本はデイミアン・チャゼル、主演はマイルズ・テラーが務めた。第87回アカデミー賞で5部門にノミネートされ、J・K・シモンズの助演男優賞を含む3部門で受賞した。

感想

物語を超簡単に説明しますと、名門音楽大学のジャズの鬼教官(J・K・シモンズ)と生徒(マイルズ・テラー)の心温まる師弟愛のお話です(嘘)。

ジャズのことも詳しくなく内容とかも何も知らずに観たのですが、まぁ普通によくある、厳しい教官の指導のもと、辛い特訓とか教官との確執とかあるけれど、最後は素晴らしい演奏をして教官と生徒の熱い師弟関係で終わる物語かなと思って見ていましたが、どうやらそんなナマ優しいお話ではありませんでした。

この鬼教官(J・K・シモンズ) の指導が、努力とか根性とかを超えて、常軌を逸してるとしか思えないほどの「狂気」を感じるレベルの指導であり(もはや軍隊のような)、それに応えようとする生徒(マイルズ・テラー) もまた普通とは言えないほどに追い込まれていきます。

努力の先に夢を叶えるみたいな気持ちの良いお話ではなく、エゴの固まりをぶつけ合うようなお話で、「天才」を生み出すための手段を選ばないその指導ぶりは不快感すら覚えます。

解釈がちょっと分かれるように見えるのが、鬼教官(J・K・シモンズ) は最後のほうに主人公にとある酷い行為をするのですが、これが「復讐」なのか「指導」なのか、この行為をどう捕らえてるかで印象が変わってくる感じはします。

私は「指導」だと思っています。
相手を追い込ませて才能を開花させようという、フレッチャー(教官)の常套手段でもありますので、才能があると見込んだ相手には、どんな目にあっても容赦なく精神的窮地に追い込ませる狂気っぷりに、鳥肌が立つ思いでした。

最後の演奏は圧巻ではあるものの、夢のあるお話ではなく、観て気持ちの良くなるお話でもないので人を選ぶ物語だと思いますが、善いとか悪いとかを超えた執念や怨念を感じる、なかなかにインパクトのある物語でした